高血圧について

高血圧とは|自覚症状がないまま進行する「サイレントキラー」

高血圧とは、血管の中を流れる血液の圧力が慢性的に高い状態が続いている病態です。しかし自覚症状がないからといって放置していると、血管壁には常に過度な圧力がかかり続け、徐々に動脈硬化が進行していきます。

高血圧は「塩分の摂り過ぎ」「太り気味」といった生活習慣だけが原因と思われがちですが、加齢に伴う血管の弾力性低下、遺伝的な体質、精神的ストレス、寒暖差など、ご本人の意思だけでは避けられない要因も複雑に関係しています。

現在では、予防医学および医療の進歩により、適切な血圧コントロールを行うことで将来的な重篤な病気を未然に防ぐことが可能となっています。

注意すべき症状や健康診断での指摘事項

高血圧は自覚症状に乏しい病気ですが、血圧が相当高い状態や急激な血圧変化に伴い、以下のような身体の不調が現れることがあります。

  • 健康診断や人間ドックで「血圧が高い」「再検査・要治療」と指摘された

  • 朝起きたときに頭が重い感じ(頭重感)や頭痛がする

  • 肩こり、首筋の張り、めまい、耳鳴りを感じることが増えた

  • 階段を上った際や少し動いたときに、息切れや胸の圧迫感がある

  • ご家庭で血圧を測定すると、上の血圧が135 mmHg以上、または下の血圧が85 mmHg以上になることが多い

自覚症状がない場合であっても、健診結果で指摘を受けた際や、家庭血圧が高値を示す場合は早めの医療機関受診が推奨されます。

高血圧の種類|「本態性高血圧」と「二次性高血圧」

血圧の診断基準とガイドライン

病院やクリニックで測る「診察室血圧」と、ご自宅でリラックスして測る「家庭血圧」では、診断基準の数値が異なります。診察室では緊張によって血圧が高くなりやすい(白衣高血圧)傾向があるため、日本高血圧学会の『高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH 2025)』では、日常の平均的な状態を示す「家庭血圧」の値が優先して評価されます。

※収縮期血圧(上の血圧)と拡張期血圧(下の血圧)のどちらか一方でも基準を満たす場合、その高い方の分類に区分されます。

治療で目指す血圧の目標値(降圧目標)

最新のJSH 2025ガイドラインでは、将来の脳梗塞や心筋梗塞のリスクを最小限に抑えるため、年齢や基礎疾患の有無に関わらず、原則として以下の数値を降圧目標として定めています。

測定環境主要な降圧目標値備考
診察室血圧130 / 80 mmHg 未満原則として全年齢共通の目標値
家庭血圧125 / 75 mmHg 未満ご自宅での測定における推奨目標値

※高齢の方や、ふらつき・立ちくらみなどの症状が現れやすい方においては、個別の体調や安全性を考慮しながら医師が無理のない目標値を設定いたします。

高血圧を放置した際のリスクと合併症

高血圧の状態を治療せずに放置すると、強い圧力がかかり続けることで全身の血管が硬くもろくなり(動脈硬化)、生命に関わる重大な臓器障害を引き起こします。

脳血管疾患(脳卒中)

高血圧は脳卒中の最大の危険因子です。また、心臓自体に栄養を送る冠動脈の動脈硬化が進むことで、「狭心症」や「心筋梗塞」といった突発的な発作のリスクが高まります。

慢性腎臓病(CKD・腎硬化症)

腎臓は細い毛細血管が集まり、血液中の老廃物をろ過する重要な臓器です。

元町たかつか内科クリニックでの検査・評価体制

元町たかつか内科クリニックでは、血圧の数値測定にとどまらず、合併症の有無や二次性高血圧の可能性を総合的に評価するための包括的な検査体制を整えています。

  • 血液検査・尿検査:腎機能(クレアチニン・BUN・尿蛋白)、電解質、脂質(コレステロール・中性脂肪)、血糖値・HbA1c(糖尿病の併発評価)、内分泌ホルモン濃度などを測定します。

  • 心電図検査・24時間ホルター心電図:心肥大の兆候や、高血圧に伴いやすい不整脈・狭心症の有無を確認します。

  • 超音波(エコー)検査:

    • 頸動脈エコー:首の血管(頸動脈)の壁の厚みやプラークの有無を直接観察し、全身の動脈硬化の進行度を精密に評価します。

    • 心臓エコー:心臓の動きや壁の厚さ、弁の状態を詳しく把握します。

  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)簡易検査:自宅で睡眠中の呼吸状態や酸素濃度を測定できる小型機器を手配し、夜間高血圧の原因となるSASのスクリーニングを実施します。

元町たかつか内科クリニックの高血圧治療アプローチ

高血圧治療の目的は、単にお薬で数字を下げることではありません。血圧を望ましい範囲に保つことで将来の重篤な病気を予防し、ご自身らしい生活を安心して楽しんでいただくことが本質的なゴールです。

1. 無理のない生活習慣の工夫(セルフケアサポート)

「好きなものを一切食べてはいけない」「厳しい食事制限を守らなければならない」といった無理なアプローチは継続が困難です。

2. 患者様に合わせた適切な薬物療法

生活習慣の改善のみでは目標値に達しない場合や、すでに動脈硬化・臓器障害のリスクが高い患者様には、適切な降圧薬を用いた薬物療法を開始します。

高血圧に関するよくある質問

Q1. 一度血圧のお薬を飲み始めたら、一生やめられないのでしょうか?

A. 必ずしも一生飲み続けなければならないわけではありません。
食事制限や運動習慣の定着によって体重が落ちたり、血管の状態が改善したりすれば、お薬を減量したり、最終的に中止(休薬)できるケースもございます。ただし、ご自身の判断でお薬を突然やめてしまうと、血圧が急上昇して非常に危険です。服薬の調整は必ず医師とご相談の上で行ってください。

Q2. 診察室で測ると高いのですが、自宅で測ると正常です。受診は必要ですか?

A. 受診して医師の評価を受けることをお勧めします。ご自宅での測定記録を持参の上、ご相談ください。

Q3. 上の血圧は正常で、下の血圧だけが高いのも治療対象ですか?

A. はい、下の血圧(拡張期血圧)が高い状態も注意が必要であり、治療・改善の対象となります。下の血圧は末梢血管の緊張度や硬さを反映しています。比較的若い世代から中年層に多く見られ、放置すると動脈硬化が進行する原因となりますので、早期の対応が推奨されます。

Q4. 健康診断で「高値血圧」と書かれていました。高血圧症とは違うのですか?

A. 「高値血圧(診察室 130~139 / 80~89 mmHg)」は、高血圧症の一歩手前(予備群)の段階です。
まだ高血圧症という病気の診断ではありませんが、血管への負担は始まっています。この段階から減塩や運動などの生活習慣改善を開始することで、お薬を使わずに正常血圧へ戻せる可能性が高いため、早期の意識改善が効果的です。

診療案内 および 初診時にお持ちいただくもの

高血圧の対策は、早期に始めるほど将来の脳梗塞や心血管病のリスクを確実に低減させることができます。健康診断で血圧の指摘を受けられた方や、ご自身の血圧に不安をお持ちの方は、お気軽に当院へご相談ください。


初診時(診察時)にお持ちいただくもの
  • マイナ保険証(マイナンバーカード)または資格確認証・医療証

  • 健康診断や人間ドックの結果票(指摘を受けた数値の確認用)

  • お薬手帳(他院で処方されているお薬がある方)

  • ご自宅での血圧測定記録(血圧手帳やメモアプリの記録)


ご予約・お問い合わせ

当院では、患者様の待ち時間軽減と利便性向上のため、WEB予約およびLINE予約に対応しております。

  • WEB予約・LINE予約:24時間いつでも診療予約が可能です。

  • 最寄り駅:みなとみらい線「元町・中華街駅」隣接(徒歩1分)

クリニック案内

元町中華街駅より徒歩1分

内科・循環器科
消化器科・呼吸器科

医院名
医療法人社団 人診会
元町たかつか内科クリニック

院長
高塚 洋二
住所
〒231-0023
神奈川県横浜市中区山下町37-8グローリオタワー横浜元町201
診療科目
  • 内科
  • 循環器科
  • 消化器科
  • 呼吸器科
電話番号
045-650-6570
横浜ドクターズ

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